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TTC015B/TTA008B プッシュプルアンプ(2):ブレッドボードによるC級PP予備テスト

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ブレッドボードに回路を組んで,3.5MHzでの予備テストを行いました. 回路図です. 出力トランスのトリファイラ巻きはよじらずに平行巻きとしています.トランジスタから見た負荷は約5.5Ω(=50Ω/9)ですので,入力インピーダンスは数十Ω程度を見込んでいます.そのため入力段はSG直結とし,無整合としています. 入出力特性です.信号源の制約で,最大入力は200mW(23dBm)です.高調波は第5次までデータを取っていますが,ここでは割愛しています. 入力6dBmが50Ω系で振幅0.626Vになり,ここからトランジスタが増幅動作を始めていることがわかります.最大入力時に1.9Wが得られており,目論んでいた2W級のC級SEPPアンプができそうです.この実験では回路をずっと動作させていたので,発熱に起因する出力低下が若干あります. 高調波ですが,最大入力時に2次が−28dBc,3次で−16dBcですから,どちらも−50dBcにまで抑圧するには5次バタワースLPF(または定K型LPF 2段)が必要でしょう. 基本波出力とコレクタ効率の特性です. 1.9W出力時に56%,このときの入力電力は3.34Wでしたので,トランジスタ1本あたりの損失は0.72Wとなります.TTC015B/TTA008Bの許容コレクタ損失は1.5Wで,データシートからは周囲温度90℃までは放熱器なしで使えそうです.放熱器は水谷電機のSP111Kあたりで良さそうです( 千石 にあります). 【参考】23dBm入力時のスペアナ及びオシロ波形(CH1:出力,CH1:入力)です.スペアナには20dBのアッテネータを通して信号入力しており,マーカーデータに補正値22dBを足したものが実際の値となります(このスペアナ画面はコールドスタート時に記録したもので,この時は約2.1W出力になっています).